うつ病で仕事を上手く続けるコツ

回復のヒント

うつ病に一度なってしまうと、早々に治るものではありません。このページをご覧になっている方の多くは仕事のストレスで体調を崩しているのではないでしょうか。私自身もそうでした。

うつは必ず治ります。が、治るまでに時間が必要です。つらいことも多く、辛抱が必要になってきます。 再発させずに体調を維持することが第一にあります。

また、仕事に行くことは大変ですが、家族を持っている人には生活の維持もあります。傷病手当を健康保険組合から受け取ることもできますが、1年6か月が上限という期間の制限もあります。税金はかかりませんが、働いていた金額の2/3となってしまいます(条件については健康保険組合で変動があります)。 また、安易に会社を辞めてしまうと、収入が激減してしまうことがあります。 長い病気との付き合いになる可能性があるため、どうやったら長く・うまく働く働き続けることができるのか、働き続けることで生活のベースを維持することが大事だと考えられます。

辛いこともありましたが、私は仕事を頑張って継続してきました。私自身の体験で仕事を続けられたポイントを体験談としてお伝えします。

次にあげることが、仕事を続けるうえでのポイントと考えられます。順々に見ていきます。

  • 体調の維持につとめる
    • 再発の防止
  • 会社で仕事を上手く進めるために
    • 規則正しい生活
    • 病気だということを説明する
    • 味方をつける
    • 業務の調整
  • 寛説を目指す
  • 会社はどう見ているのか、という別の視点

体調の維持

再発しやすいということをきちんと理解し、防止に努める

まず、一番気を付けたいの、再発を防止するというこだと思います。うつ病は非常に再発が多く、また一度再発してしまうと、さらに再発する可能性が高まってしまいます。再発することによって「いつになったら完全に治るんだろうか」と将来が不安になったり、希望が持てなくなってしまうことにつながります。再発ドミノに陥ってしまうとそこから抜け出すのが難しいです。

再発しやすい、ということを念頭に置いて、再発しないような生活、仕事のやり方を考えていくべきだと思います。私自身も再発の経験があり、社会人として上を狙うことをあきらめないといけないのか、元の通りの日常はもう送ることができないのか、と非常に落胆していた時期もありました。再発に関して、こちらにまとめています。

うつ病の再発について:3つの視点から理由について考える
なぜうつ病の再発は非常に多いのでしょうか。しかも再発を重ねるとより確立が高まります。再発することがうつ病で苦しむ一つ大きな要因となり、いつ治るのか見通しができなくなります。その理由を理解して、再発防止につなげるようにするのが大切だと思います。

一度うつ病にかかると、体力が落ちて、疲れやすくなります。これは、肉体的な疲労というより、神経系の強さが失われ、自律神経などの疲労感からくるものと考えられます。 人間の疲れは体の筋肉から生じる末梢性疲労と、脳の疲れが関与する中枢性疲労の2つに大別されるのですが、中枢性疲労には脳の中で重要な役割を持っているセロトニンなどの神経伝達物質の通りが悪いことが要因です。

たまった疲労はその日に解消

疲労の蓄積は再発につながります。日々たまった疲労は、日々取るように心がけるしかありません。よい栄養を取り、規則正しい生活、十分な睡眠が一番の療法です。夜は早く寝て、朝早く起きる。セロトニンをたくさんあびる。地味な基本的な生活以外には正解はないと思います。

セロトニンや食事についてはよろしければこちらもご参照ください。

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きちんとした服薬

私は、薬によって完治するとは考えていませんが、仕事を続けながら体調を維持するためには服薬は大事だと思います。仕事に出ると交感神経がどうしても活発になってしまいます。神経の興奮が収まらないと睡眠に影響をきたすことが非常に多いです。睡眠が満足に取れずに疲労が蓄積する。これが体調悪化のスパイラルになるため、日々の疲れを取れるよう、毎日きちんと薬を飲み続けることは必要と思います。

会社でうまく仕事を進めるために

規則正しい生活、勤怠の維持

会社生活を続けるために、ベースとなるのは勤怠をきちんとすることだと思います。

睡眠がとれない、頭痛がする、などの理由で午後出社とする方が非常に多いのではないでしょうか。もちろん日内変動で朝は辛いものです。睡眠薬を服薬している人は、副作用も辛いものです。

ただ、午後出社をすることで規則正しい生活のサイクルが崩れてしまいますし、午後出社は癖になりやすいです。また、周りからの目というのもありますし、続けて午後出社をすると評価にも影響が出ます。世の中働き方改革などで時間にとらわれないスタイルなどがもてはやされていますが、きちんとした生活ができてこそだと私は思います。

午後出社になるほど疲れがたまるのであれば、その疲れをどうやったら取ることができるか、思考を考えてみてはどうでしょうか。

病気だということを説明する

うつ病という病気がだいぶメジャーになったとは言え、実際にこれを経験したことがない人にはこの辛さがわかりません。また、おおよそ会社で偉くなっていくような人はバリバリ働いて成功してきたことから、こういうつまづき、ということをより理解してくれない傾向もあると思います。それにこの病気の一番の難しいところとして、外見上まったく健常者に見えるということだと思います。

私も上位者が理解を得るまではショックなことを言われました。「這ってでも会社に出てこい」と。その時のブログ記事がこちらです。この方はいわゆるモーレツ方のタイプで、会社の役員にもあたる方です。人間としては非常に良い方で、社員のフォローも上手なのですが、病気に対する理解がないがため、こういう発言をしたのだと思います。

私は、病気からくることであって、まったく怠けているわけではない。


会社からのフォローがなくてつぶれたのが発症の経緯であり、 ずっと闘病に苦しんでいる。

ということを話しました。ちょうど仕事がうまく行かない時期で、思うように回復しないこを上司に話した時には涙を流しました。理解を得られたことで、これを機に周りが変わりました。仕事で結果を出せていなかったので評価や会社からの風当たりが非常に強かったのです。が、きちんと話せたことで、上位者の方が嫌な話をブロックしてくれるようになりました。

味方をつける

上記にもありますが、上位者にはきちんと理解してもらう。守ってもらう。

会社で長く生活をするには他にも味方をたくさんつける、ということが非常に大切だと思います。少し大きな会社であれば、同じように苦しんでいる人を見つけられるでしょう。私の会社でも意外な人が過去に体調を崩していて、今でも薬を飲んでいる、というような話を聞いただけで、自分だけのことではないんだ、と少し安堵しました。

仕事は一人ではできません。悩みを聞いてもらって、仕事を調整してもらう、そういう周りの支援も必要です。周りの人は、あなたを支援するために負荷が高まってしまうこともあります。それによって陰口をたたかれることもあるでしょう。この時に味方が必要です。思い切って話をしてみるとよいです。人は頼られて悪い気がする人はあまりいません。

業務の調整、やれることの見極め

まず、一番のストレスになっている事項は会社に言って取り除いてもらうべきです。嫌な人間関係、タイプの合わない上司。周囲を含めた環境の変化によって改善されるものであれば、そういう調整をするべきです。

そのうえで、仕事の内容の調整です。体調を崩す前と同じ量の仕事をやる、ということは復帰当初はできません。まずは、やれる範囲を探す。そして、何ができるか・何ができないか見極める、ということを長い期間かけてトライアンドエラーをしていく、ということが大事になってくると思います。対応してみて、それが合わない、ということも結果としてわかってくると思います。つらいこともありますが、一つ一つ経験して合う・合わないを自分の中で消化していく必要があります。

ストレスを軽減するため、内勤にする。お客さんとの説明は誰かにお願いをする。勤務場所を変えてもらう、自宅勤務も併用する。など肉体的のみならず心理的な負荷を少しでも減らす手段を考えるとよいと思います。

私も何度となく失敗を重ねながら、徐々に仕事を取り戻していきました。過去のブログにまとめています。
・品質管理部門で体調を維持しながら、外部へ戻っていった時期

・復帰してすぐのトライアンドエラーの繰り返しの時期

寛解、というゴール

うつの治療は長期に渡ります。治療には完治を目指さずに寛説を目指すという考え方もあります。

再発しないように気を付けながら、やれる範囲を見極める。必要によっては、人生の目標ややりたいことを見直すことにもつながるかもしれません。治るということのゴールを一度変えて、仕事を続ける。どうしてもうつ病の治療は長期に病気と付き合いながら、ということになってくるので、目線を変えることも必要かもしれません。

詳しくは、こちらの記事に記載しました。

うつ病からの回復とは / 完治と寛解
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会社はどう見ているのか、という別の視点

最後に、会社はあなたのことをどう見ているのか、という視点も必要かもしれません。つらい風当たりになる背景などを理解しておくと、自分の心の持ちようも変わってくると思います。

何度となく体調を崩し、完全復帰も難しい。苦しいがゆえに自分のことで精いっぱいとなってしまって、視野も当然狭くなってしまいます。

対して、会社はあなたのことをどう思っているでしょうか。もちろん会社としてもあなたは大事な一員ですから早期に復帰してほしい、成果を出して貢献をしてほしい、必ずそう思っています。

しかしながら、実際の業務を管理する立場となると、その立場の人は限られた予算、人員の中でその業務・チームの範囲で成果を出さなければいけません。体調不良による度重なる休暇、早退。集中力の欠如からくる仕事のミス。復帰する側としてはよくある話です。が、上位者としては、困ってしまいますよね。またそのをフォローするためには、メンバーの負荷も高くなってしまいます。仕事で迷惑をかけてしまっている、、という心理にあなた自身がはまってしまうと、仕事にも行き辛くなってしまう。そういう負のスパイラルにはまってしまいます。どうしようもないのですが、上記に記載しているような「味方」をつける、という活動しかないのだと思います。

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