サラリーマンうつ病体験談:復職の難しさ 復職直後のポイント

うつ病体験談

サラリーマンとしてのうつ病体験をつづっています。今回はその第6弾です。

前回の記事で復職判定もOKとなり、晴れて休職期間も終わり復職することになります。

復職にあたって3日、3週間がまず最初で一番難しいといわれますが、私もまさしくその通り。復職するということの壁はいくつかあると思いますが、復職直後にすぐにぶちあたることになります。何が難しいのか、復帰にあたり何が大事なのか、振り返ってみます。

3日の壁

出社すると、これからどういう仕事をしていくのか、という面談をまず行いました。いきなり過去と同じようにクライアント先で業務を実施するのは難しいので、準備運動の形でストレスのかからない業務が割り当てられました。私はサプライチェーンを専門に扱っているコンサルティング業務を実施しているため、国内・グローバルでどういうサプライチェーンのコンサルティングサービスがあるのかリサーチを行うことになりました。このリサーチ結果をもとにセクターで深耕するサービスを決めていく、というようなものです。

初日に定時まで業務を実施してみると、驚くほど体力が落ちている、ということを実感します。ストレス的な負荷があるわけでもないし、時間も定時で終了。大して働いているわけではないのに、一晩寝ても疲れが全くとりきれない。徹夜で仕事をして、少し眠ってから再度仕事に出ている、そんな疲労感のイメージです。私はマラソンを継続的にやっていますので、かなり体力には自信がある方です。しかし、この疲労感は全く別物です。頭の疲れが一気に出てしまうタイプのものです。一日寝ても疲れは取れない。疲労のたまり方と、たまった疲労の除けるレベルが以前とはまったく違います。徐々に慣れるしかありませんが、あまりの疲労感の強さから、自分の身体が変わってしまっている、ということを如実に感じることになります。

3週間の壁

一日分の疲れさえ思うように取れないので、連続で勤務することでますます疲れがたまっていきます。当時、子供が2歳で保育園に通っており、その迎えをするのが私の担当でした。3週間ほどたったところです。子供をお迎えし、自宅へ帰ろうとすると、動ける元気がまったくなくなり、保育園の出入り口のところで座り込んでしまいました。少し休んでなんとか自宅へ帰ることはできたものの、翌日はきちんと会社に出れなかったと思います。心身ともあっという間に疲弊しました。

仕事も思うようにはかどりません。頭の回転も落ちているのでしょう。難易度がそれほど高い仕事ではないものの、社内の調整ごとなど期待されている業務内容に対して満足にこなすことができず、新しい上司からの信頼を得ることができませんでした。私の下に部下もついていたのですが、この上司と部下の間で、「XXさん(私のこと)はあまり仕事がはかどらないから、そんなに頼らないで」というようなことを私のいないところで話がされていたりしました。

休職期間中は仕事・ストレスがない状況でしたから、まったく体調に問題がなかったのですが、いざ仕事になると体調が激変します。結果的に復職が早かったんだろう、ということを痛感しますが、どうしてよいのか途方に暮れる日々でした。

困ってクリニックに行ったところで、主治医のコメントとしては、徐々に負荷に対してなれるしかない、体調が崩れる時は無理せず休むしかない、というものです。当たり前の話ですが、それができないので困るのですよね。

とにかくフィジカル的に体調が非常につらかった時期です。睡眠薬と安定剤を飲んでしのぐことくらいしかやれることはありませんでした。

社内ニートへの転落

仕事としては上記のリサーチの結果をまとめるというものです。当時上司の方からは、マネージャーとしてあなたの考えに基づいたソリューションを考察するなど、管理するだけの仕事以外のものを求められていました。が、当時は自分の経験不足もあって、管理職とは「管理」をする仕事だと勘違いをしており、その上司に求められている成果は出せませんでした。なんとなく管理だけやって、その仕事は終了。上司からの信頼も得られない。この仕事が終わって次の仕事は降りてこなかったので、私は会社に居場所がなくなっていきました。

復職当時はこの上司(女性です)との関係も非常に良好で、私の体調に気遣ってくれたり、その上司の過去の経歴や趣味など楽しく会話もできていたものです。非常にいろんな経験をされている方でその話を聞くのもとても楽しかったものです。それに小さな子供のことも思ってくれて、プレゼントをいただいたりもしていました。ところが、私の仕事ぶりがあまりにイマイチだったので、ある時点で癪に障ったのでしょう。クリスマスに延々とダメ出しメールをもらいました。散々なクリスマスプレゼントで気持ちが完全に落ち込んでしまいました。

この上司から見放され、そこからは正に社内ニート。 私は管理職であって、スタッフではありませんので、当然ながら構ってくれる人はいないのです。 フリーオフィスなのでどこに座ってもよい制度です。ただ、仕事もない。会社に行っても何もせずに座っているだけ。忙しい時はのんびりした生活にあこがれを持つのですが、暇だけというのは苦痛以外何物でもありません。

復職にあたってのポイント

体調に問題がない今だから思えることかもしれませんが、当時は一日一日を過ごすのが精いっぱいでもありました。 時に体調の回復が後退してしまうこともあると思います。 すぐに完全に戻るわけではないので、辛抱強く、少しずつです。 一時的に体調の回復が後退してしまうこともあると思います。 すぐに完全に戻るわけではないので、辛抱強く、少しずつです。

・休み休み

無理を続けてしまって、体調が逆戻りしてしまうと全く意味がありません。職場とうまくコミュニケーションをとって休み休みするしかありません。じれったいのですが、徐々に慣れてはきます。

・職場の理解、メンターの応援

本当に100%治りきって職場に復帰するというのは、実質不可能だと思います。どこかまだ不安を抱えながら、制約を考慮して復帰することになるはずです。職場にそのような理解がないと、上司・同僚から(ひいては人事)のプレッシャーが強くなってしまうと思います。私は上司とうまく関係を築けていたつもりではあるものの、上司もやはり人間です。私のパフォーマンスが悪くて、そこから攻撃的な表現で指摘をもらうこともありました。私自身も傷もつきますが、上司も人間なので当たり前だと思います。上司としては、新サービスをセクターで作っていく立場にあります。予算もある中で上司も結果を出すことが求められます。こういうところに私がアサインされているわけですから、私のパフォーマンスが悪いことが上司のストレスになったのでしょう。

休職後の復帰は本当に大変です。自分だけのことで精いっぱい。視野が狭くなってしまいます。理由によっては自分自身だけが被害者意識のようなものもあるでしょう。が、周りのメンバーに助けてもらって社会復帰している、そういう広い心も必要なのだと思います。偉そうに言ってますが、今になって初めて思っているのであり、復職当時は上司からの攻撃に嫌にもなっていました。

なお、私の会社にはメンターの制度があり、個々人に実業務以外の上位者が付くことになっています。メンターを通じて職場に対して勤務制約などをきちんと伝えてもらうといった対応ができていたことはよかったと思います。応援してくれる味方をたくさんつける、社内人脈を大事にする。一人だけ会社に立ち向かうと心が疲れますから。

続き

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